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2023-24シーズンロスター決定のお知らせとチーム編成について

いつも鹿児島レブナイズを応援いただき、誠にありがとうございます。
2023-24シーズンのロスター12名及びコーチスタッフが決定しましたのでお知らせいたします。また、編成について取締役CSOの吉田匠摩より、ご説明をさせていただきます。

はじめに

6月28日(水)に発表いたしましたフェルナンド・カレロ・ヒルヘッドコーチ(以下、カレロHC)ならびに田中誠人アシスタントコーチ(以下、田中AC)との契約をもちまして、2023-24シーズンのトップチームのロスター編成を終えたことを皆様にご報告させていただきます。

今回の編成にあたり、まず2シーズンに渡って鹿児島レブナイズを率い、プレーオフ進出にまで導いてくれたプレドラッグ・クルニッチHCと池谷智明ACが退団することとなりました。経営体制が変わる節目となった2021-22シーズンに入団し、鹿児島の新たなバスケスタイルを確立してくれた両名の多大なる貢献は、今後も全てのRebsの皆様の心に残り続けることだと思います。両名は来季ドイツにて引き続き、パートナーとして活動することが発表されています。苦楽を共にした両名がチームを離れることはとても残念ではありますが、この2年間の言葉では表しきれない感謝の気持ちと共に、今後の活躍を祈り心から応援し続けていきたいと考えています。

また、選手においては永山雄太選手、ディオップ・マム・シェッハ・イブラヒマ選手、濱田貴流馬選手、今川友哲選手、ローガン・ロート選手、マイケル・ファクエイド選手が今季限りで契約満了となりました。永山選手は5シーズンに渡って活躍してくれました。大怪我を経験しながらも、持ち前の明るい性格でいつも盛り上げ、チームのピンチをその華麗な3Pで何度も救ってくれました。今季限りの引退は残念ですが、これからの新たな人生での活躍を心から応援しています。シェッハ選手は、来季練習生として活動することになりました。リーグ屈指の高身長と内に秘めたエネルギーを更に伸ばしていってもらいたいです。またこの2名は今年開催される鹿児島国体への出場を予定しています。鹿児島代表の日本一と選手達の活躍を引き続きサポートしていきます。
濱田選手は2020-21シーズン途中に多くの「あるまファン」の皆様と一緒に鹿児島に来てくれました。デビュー3戦目、県体育館で見せた19得点の活躍は衝撃的で、今でも鮮明に記憶に残っています。3シーズンに渡り、チームの主力として活躍してくれた仲間思いでとても優しい濱田選手、本当にありがとうございました。今川選手は1シーズン限りの在籍となりましたが、怪我に苦しみながらもインサイドで身体を張り、新たなレブナイズのスタイルを支えてくれました。B1からの移籍には本当に悩んだと思います。そんな中鹿児島入りを決断し、常に前向きに戦ってくれたことはこれからも忘れません。ローガン選手とマイケル選手、初めての日本でのプレーにはじめは多くの戸惑いが見えました。バスケだけでなく環境や気候になれることも大変だったと思います。短い時間ではありましたが、2人が街を歩けば、みんなが振り返り温かい声をかけてくださる。そんな風に応援していただけたのも彼らの努力と優しさがあってこそだと思います。

ともに戦った仲間の退団は我々スタッフにとってもとても辛いものです。Rebsの皆様にとっても驚きや落胆があられると思います。しかし、鹿児島に残る我々にできることは、彼らが築いてきた鹿児島レブナイズの歴史をこれからも語り継ぎ、大切に育てていくことだと考えています。皆様とともに彼らの次のステージでの活躍を応援し続けることができればとても幸いです。最後に改めて、鹿児島レブナイズのために大切なキャリアの1ページを費やしてくれたコーチ・選手に心から感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました。

2022-23シーズンの振り返り

2022-23シーズンはレギュラーシーズン4位、プレーオフに進出したものの準々決勝敗退という結果となりました。目標にしていたB2昇格を果たせなかったことはとても残念であり、応援してくださったRebsの皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

チームは8月の始動以降、プレシーズンゲーム、天皇杯と着実に準備を進めていました。クルニッチHC体制の2季目ということもあり「40分間アグレッシブに守り、スピードのある攻撃を展開する」スタイルはより確固たるものになったと思います。スタッツを見るとディフェンス力はリーグ3位、スティールはリーグ2位であることに加えて、オフェンスではほぼ全ての項目でリーグ5位以上を記録しました。中でもトランジションの成功は平均6.7とリーグ1位を記録したことがチームのスタイルを遂行できたことの何よりの証明になっていると思います。さらに3P%も34.7%でリーグ1位を記録し、所属した14選手の内、10選手が30%越える好成績を残しています。チームのビジョンが浸透、定着したことでスタイルが確立し、度重なる選手のケガにも悩まされ苦戦を強いられることになりながらも総合力で戦い抜いた良いシーズンになったと思います。そして昨季の鹿児島レブナイズにはもう一つの目標がありました。それは会場にお越しいただいたブースターの皆様が、レブナイズの試合は本当に楽しかった、レブナイズを観に行って良かった、また行きたいと思っていただけるような、まさに「KAGOSHIMA SHOWTIME」をチーム全員で体現するということです。バスケットボールを通じて、皆様に感動を届けられるような、元気になってもらえるようなそんな力強く、気持ちのこもったバスケをシーズン通じて表現できたことには大きな自信を持っています。そんな素晴らしいチームを作ってくれた選手やスタッフ、ともに会場を盛り上げてくださったRebsの皆様、支えてくださった全ての方々に感謝でいっぱいです。 

2023-24シーズンに向けた改善

そんな中で、次季へ向けた課題も明確になりました。シーズンを重ねるごとにリーグ全体のレベルも上がっています。B2昇格に相応しいクラブになるためには、チームもこれまで以上に高い水準で成長を続けなければなりません。B3上位を確実に維持しながらもB2昇格を達成できなかったことへの反省から、2023-24シーズンこそは昇格を成し遂げるために、以下の内容を課題として認識し、改善に取り組んでまいります。

□ コンディション管理の徹底

まず、昨季チームとして最も苦しんだケガへの対策です。鹿児島レブナイズはそのスタイルとして40分間高い強度とスピードを伴った早いゲーム展開を持ち味としています。これは決して試合に限ったものではなく、日々の練習から選手達には試合と同じレベルでのコミットを求めてきました。当然それに伴う身体的な負担は大きく、コンディション調整にも高いレベルが必要となってきます。この負担に対応するために、この2年チームとしてフィジカルの強化に取り組んできました。シーズンを通じてチームトレーニングを継続的に実施し、まずはケガをしにくい身体作りに取り組んできました。その結果、日本人であってもインサイドでより大きな外国籍選手相手に対等に渡り合うことができており、選手の日々の努力の成果です。2023-24シーズンはさらに注力し、総合的にフィジカル強化を継続して目指してまいります。今季さらに求められるのはこのフィジカルトレーニングの成果をいかにバスケットボールに繋げていくかです。バスケットボールでは筋力でなく、その柔軟性やプレーへの連動性が高いレベルで求められます。また、選手の特徴や強みにあわせた身体作りも大切になってきます。この課題に対して、コーチ・メディカルスタッフと協議検討を重ね、新たな練習プログラムを準備してまいります。当然強化だけでなくケアの環境整備も必要です。Bリーグはホームとアウェイを行き来しながら、毎週2試合をこなしていきます。選手1人1人と向き合い、課題と改善のための道筋を互いに理解しながら、1シーズンを全力で戦い抜けるコンディション作りに努めていきます

□ チームバスケの再確認


振り返りで記載した通り、昨シーズンにおいてチームはリーグでも優秀な成績を残しています。しかし、その内容を細分化していくと多くの改善点も見えてきます。まずはオフェンス面です。昨季はフリースロー試投数が平均23.2とリーグ2位を記録しました。しかしながら、成功率は68%で11位と得点機会を得られているにも関わらず、そのチャンスを逃している結果となっています。さらに興味深いのはファールもリーグで2番目に多く受けているが、スタッツを分析するとそれらがチームとして作り上げた攻撃の中で得たものではなく、個人で打開して得たファールである傾向が強いという点です。つまり、攻撃においては個人力に頼っていたということになります。しかし、ポジティブに考えれば、スタッツ上ではチーム戦術や連携を強化することで昨季よりももっと多くの点数を取ることができることの証明ができるということでもあります。さらに、相手にコンテストされた状態でシュートを打っている数がリーグで上位にいます。すなわち、リーグの中でも選手がフリーでシュートを打てているケースが少ないチームであるということです。バスケットボールはシンプルな競技と思われがちですが、実は多くのデータを元に様々な戦術を用いて戦う知能戦です。さらにコーチが求める戦術をどれだけ高い精度で選手達が表現できるかというところも勝負を決定づける大きな要素です。もっと分かりやすく言えば、選手がフリーで打てるケースが増えるほど得点が伸び、そのフリーを作るのがコートにいる5人の選手、さらにその戦術を考えるのがコーチということになります。

ディフェンスにおいても同じです。強度の高いディフェンスを徹底していたことも関係しますが、ファールした数がリーグで4位と多いです。昨季レブナイズは常に1対1のディフェンスにこだわっていました。それだけの自信があり、やり切れる選手がそろっていたことから徹底された戦略です。しかし、リーグ全体のレベルが上がり各クラブの分析や戦略力も上がっています。当然対策が打たれるため、どれだけ強度を高めたとしても必ずどこかで隙が生まれます。チームのコンディションや相手チームによってより高いレベルで戦略を立て、チーム全員で表現する。とてもシンプルであり、基本的なことではありますが2023-24シーズンではその精度を徹底的に高め、リーグNo.1のチームバスケを実現していきたいと考えています。

□ 継承と進化


クルニッチHC体制での2シーズン、鹿児島レブナイズのバスケットボールは想像できないレベルでの成長を遂げたと感じています。これまで「REBNISE」というチーム名にもあるように愚直に全力で戦いに挑むスタイルをさらに強化し、そこにスピードを加えてくれました。2023-24シーズン、鹿児島レブナイズはその成果をしっかりと継承した上で、更に進化していきます。強さだけでなく、柔軟さや対応力を備えたコンディション作りとより知的でチーム力を伴う戦略を掛け合わせることで史上最強そして最高に楽しい鹿児島レブナイズを皆様にお届けします。

コーチ編成について

2023-24シーズンに向け、鹿児島レブナイズの目標と課題は明確です。そして、その目標に向かいともに戦うヘッドコーチとして、フェルナンド・カレロ・ヒル氏と契約をしました。カレロHCは佐賀のAC時代にB3リーグ昇格を経験しています。さらに2つのB2クラブでヘッドコーチを務め、まさにレブナイズが目指す未来をすでに経験されている数少ないコーチの一人です。さらにその戦略力には定評があり、上記の「継承と進化」を目指す上で最も適任であると判断しました。そして彼は初めてのオンラインMTGでこう言いました。「日本が大好きで、日本でコーチをしたいと思っている」と。人柄も素晴らしく、何よりも日本と日本のバスケを愛している。きっと鹿児島と鹿児島レブナイズの未来のことも真剣に考え、ともに歩んでくれるであろうと確信しました。さらにもう1人、B2昇格実現のためには優秀なACが必要でした。そこで声をかけたのが田中誠人氏です。若いながらも経験豊富で、B1でACを務めた実力者です。非常に知的でありながら、親しみやすい人柄でHCと同様に、今季のレブナイズのACには彼しかないと感じています。両名とも環境を変え、新たな挑戦の一歩を踏み出す決心をしてくれました。当然大きな責任も伴います。だからこそ、クラブとして彼らを支えともに戦いに挑み続ける覚悟です。

選手編成について

選手のロスターは12名となりました。選手集めにおいて大切にしたのは次の3点です。
チーム全体のバランス、アグレッシブかつ運動量の多い選手、バスケだけでなく鹿児島を盛り上げるというクラブ方針に賛同してくれる選手。

まず、軸となるのは残留を決断してくれたゲインズ選手です。2季連続でリーグのベスト5に選出されたまさにエースの残留はチームにとっても大きなニュースとなりました。

AJに注目が集まる中で、彼の良さを引き上げる役割を果たすのが日本人ビッグマンの存在です。キャプテンを務める武藤選手と新加入のウィタカ選手には最も大きな期待を寄せています。武藤選手はディフェンスと多彩な得点力はもちろんのこと、その身体の強さを活かして今季もチームを引っ張ってほしいと思います。負担は大きくなりますが、唯一無二の選手です。ウィタカ選手は長崎からの移籍となります。日本人離れした体格と若さ、さらにB2で経験を積み、磨かれた新たな攻撃スタイルに期待しています。同時に今季インサイドでは、NBAでのプレー経験のあるティルモン(JT)選手と香川から移籍となるカイル選手と契約を結びました。スピードに力を入れるからこそ、強力なインサイド選手との契約は必須でした。JT選手がインサイドで無双する姿が今からとても楽しみです。カイル選手には長い日本でのプレー経験と技術をもってチームの底上げに貢献してくれると期待しています。同時に鹿児島で帰化ができるようにしっかりとサポートしていきます。

ポイントガードはまさに競争です。昨年鹿児島でブレイクした森田選手にはより中心選手となってほしいと考えています。3Pの精度とガードとしてチームをまとめる働きに期待します。長尾選手は昨季、営業をしながらプロ契約を掴み取りました。未来に向けて大きな伸びしろのある選手です。A千葉から移籍を決断してくれた藤本選手も若く才能のある選手です。スピードだけでなく、リングに向かっていく積極性にはB3時代から高い評価をしていました。鹿児島に新たな風をもたらしてほしいと考えています。最後にゲール(Tim)選手です。今季の編成で最もこだわった選手の一人です。AJがいる中で、PGの外国籍選手を取ることに疑問を持たれた方も少なくはないと思います。しかし、チームバランスを最重要視した時、彼がチームにいることは大きなアドバンテージになると確信しています。さらに彼の活躍にも日本人ビッグマンが必要不可欠です。Timがいることでよりビッグマンたちの活躍の場を広げてくれる、そんな最高のチームバランスをイメージしています。4人のPG達が競争の中でそれぞれの持ち味を伸ばし、チームを高めてくれることに心から期待しています。

ウィングの選手にもコンボガードとしての成長を求めていきたいと思います。その見本となり、リーダーとなるのがベテランの中島選手です。昨季チームで唯一の全試合出場を果たしたまさに鉄人。様々なポジションをマルチにこなし、そのストイックさは選手達のお手本となります。チームのバランスを支える最も大きな存在です。藤田選手は昨季日本人でたった一人ブロックショットリーダーに入賞しました。その身体能力は衰えを知らず、試投数は少ないながらも高い3P%を誇ります。攻守、そして鹿児島の歴史を知る数少ない1人してその想いをコートで全面に表現してほしいと考えています。松井選手について、彼の成長がB2昇格の大きなカギを握っていると考えています。シュートセンスは折り紙付き、恵まれた体格で昨季はディフェンスのポテンシャルも示しました。今季はさらに幅を広げ、シューターから更に進化してくれることを望んでいます。


 

まとめ~新たなKAGOSHIMA SHOWTIMEへ~

2023-24シーズンはこのメンバーで始動していきます。なお、今季はシーズン中にも特別指定選手や練習生など鹿児島にゆかりのある選手達との契約や怪我人が出た際の追加補強の可能性も検討しています。さらに昨季から始まったプレーオフにおいてチームを最高の状態にできるよう、選手全員のさらなる成長とチーム強化を並行して進めます。コーチ、選手全員が自分たちの役割を明確に理解し、チームスタッフやフロントスタッフとも密に連携しながら最高のクラブにしていきます。私、吉田自身も2023-24シーズンは全試合に帯同し、チーム練習から強化に全力でコミットする所存です。

最後に、今季は契約したメンバー全員が鹿児島を盛り上げるための活動に全力で参加してくれると約束してくれました。1人でも多くの方とふれあい、より多くの方に鹿児島レブナイズを応援していただけるように我々も活動の場を広げていきます。鹿児島レブナイズの今があるのはこれまで支えてくださった全ての皆様のおかげです。感謝の気持ちを忘れず、我々の活動が皆様の生活を豊かにしていけるように全力を尽くします。

「KAGOSHIMA SHOWTIME」はRebs全員で作っていくものです。最高のチーム作りに最大の努力をすることをお約束します。ホーム開幕戦の会場で、満員の皆様と最高の試合ができることを心から楽しみにしています。ともにB2へ行きましょう。引き続き、熱いブーストをよろしくお願いいたします。

鹿児島レブナイズ
取締役CSO 吉田 匠摩
 



□2023-24 SEASON ロスター
HC フェルナンド・カレロ・ヒル
AC 田中誠人
1   中島良史
4   ジェレマイア・ティルモン
5     ティム ゲール
9   藤本巧太
11 森田雄次
12 藤田浩司
21 松井智哉
23 アンソニー・ゲインズ・ジュニア
27 ウィタカ・ケンタ
32 武藤修平
34 カイル・リチャードソン
50 長尾光輝